今年の仮想通貨ファンドへの資金流入額が10億ドルの大台を突破

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先週は約390億円の資金が流入し、先々週から大きく伸びた

資産運用会社「Coinshares」によると、先週、世界中の主要な暗号資産(仮想通貨)投資商品に2.9億米ドル(約430億円)の資金が流入し、7週連続で資金流入したうえ、10億ドルの大台を突破した。

欧州のデジタル資産運用会社コインシェアーズの週報によると、グレースケールやビットワイズ、21シェアーズなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品には、先週2.9億米ドル(約440億円)の資金が流入した。

7週連続の資金流入で、ついに10億ドルの大台を突破した。こうした資金流入と最近の価格上昇の結果、運用資産総額は先週比9.6%増、年初来では99%増の443億米ドル(67兆円)となった。これは2022年5月の主要仮想通貨ファンドの経営破綻以来の高水準となった。

仮想通貨別に見てみると、ビットコインは2.4億米ドル(約364億円)の資金流入を記録し、年初来の流入額を10.8億ドル(1638億円)に押し上げた一方、ビットコインをショートする商品は700万米ドル(約10億円)の資金流出を記録し、ポジティブなセンチメントが継続していることを示した。

イーサリアムは、2022年8月以来最大の4900万米ドル(約74億円)の資金流入を記録し、直近2週間のセンチメントは本格的な好転を示した。ソラナにも1200万米ドル(約18億円)の資金が流入し、依然として今年機関投資家に最も人気のあるアルトコインとなっている。

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地域別では、米国からの資金流入は8110万米ドル(約120億円)と先々週の1.5億米ドル(約220億円)と比べて資金流入が減速している。一方、欧州はドイツ5290万ドル(約80億円)、スイス5030万ドル(約76億円)などのように先々週に引き続き堅調な資金流入となった。

関連:仮想通貨への資金流入が2年ぶりの高水準|11月1週目、機関投資家の動き(先週分)

(2023年11月20日 本文1行目を訂正しました)
(2023年11月21日 「イーサリム」となっていたところを、「イーサリアム」と訂正しました)

参考文献

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