アメリカは約20億円流出、ヨーロッパは約23億円流入
資産運用会社「Coinshares」によると、先週は世界中の主要な暗号資産(仮想通貨)投資商品から、小規模な資金流出(約1.3億円)があり、6週連続の減少となった。ただし、資金流出の大半は米国で、逆に欧州では資金流入しセンチメントの相違がはっきりとした。
欧州のデジタル資産運用会社コインシェアーズの週報によると、グレースケールやビットワイズ、21シェアーズなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品は、先週900万ドル(約1.3億円)の小規模な資金流出を記録し、6週連続の流出となった。
地域別に見てみると、米国では約1400万ドル(約20億円)資金流出したのに対し、欧州では約1600万ドル(約23億円)資金流入しており、地域的な観点からのセンチメントの乖離が顕著である。米国証券取引委員会(SEC)の最近の規制強化や明確な規制の欠如、法的不確実性を受け、米国の投資家心理はマイナスに傾いていることが伺える。
一方欧州は、2024年12月に仮想通貨市場に関する規制である「Markets in Crypto – Assets (MiCA)」を施行される予定で、明確なルールが提供されるため、仮想通貨の健全な発展が見込まれる。実際、MiCA施行を見据えてか、欧州では米国に先駆けてビットコイン現物ETFが上場された。
仮想通貨別にみてみると、ビットコインのロング・ショートいずれの商品も資金流出となった。特にショート商品は、過去22週間で運用資産の78%が流出している。
しかし、XRPとソラナはそれぞれ66万ドルと31万ドルの資金流入で全体のトレンドに逆らい続けており、投資家はアルトコインの分野でより目が肥えてきているようだ。
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