PancakeSwapのCAKEトークン、インフレ率低下提案で24%下落

pancakeswap独自トークン「cake」
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新しい提案ではステーキング報酬は半分になる。既にステイカーの流出は始まっている

Binance Smart Chain上に構築された分散型金融(DeFi)プロトコルであるPancake swapのネイティブトークンCAKEは、過去7日間で24%下落した。背景には、開発コアチームが、トークンのインフレ率を現在の20%以上から3~5%に引き下げる提案をしたことが考えられる。

CAKEの価格
出典:tradingview

この提案は、同プロジェクトのステーカーが獲得できるトークンの量を引き下げるものだ。この提案に関する投票は、4月26日に始まり、4月29日に終了する。

Pancake Swap公式サイトに掲載された、開発コアチームの提案書には次のように書かれている。

「現在のインフレ率はCAKEにとって長期的に維持できないものであり、PancakeSwapの長期的な健全性のために削減が必要です。・・・選択肢1または選択肢2が成功した場合、CAKEステーキングの他の利点(議論案で取り上げられている)は、収益分配、長期CAKEステーカーに対するCAKEウェイトの増加、CAKE商品の利点の増加など、引き続き実施されます。」

出典:コアチームの提案書

投票での選択肢は次の3つが用意されている。

  1. 積極的な削減に賛成
    ・CAKEシロッププールの排出量を6.65CAKE/ブロックから3CAKE/ブロックに即時調整。
    ・その後、毎月0.5CAKE/ブロックを5ヶ月間削減する。
    ・CAKE Syrup Poolの排出量は、6ヶ月目に0.35CAKE/ブロック(~2%APR)に削減する
  2. 緩やかな削減に賛成
    ・CAKEシロッププールの排出量を6.65CAKE/ブロックから4.5CAKE/ブロックに直ちに調整。
    ・その後、毎月0.5CAKE/ブロックを8ヶ月間削減する。
    ・CAKE Syrup Poolの排出量は、9ヶ月目に0.35CAKE/ブロック(~2%APR)に削減する。
  3. 選択肢1・2いずれにも反対

28日0時現在、選択肢1は約55%、選択肢2は約8%、選択肢3は約36%となっている。

インフレ率の低下は、その供給量の希薄化を遅らせることでTokenomicsを改善するが、ステーキング報酬の減少を意味するこの提案により、すでにステイカーの流出を引き起こしている。コアチームが4月19日にトークノミクスの変更を初めて提案して以来、ステーキング額は10億700万CAKEから27日には6億7785万CAKEに減少している。

オレンジがステーキング量、緑はCAKEの価格
出典:DeFiLlama

本稿執筆時点では、ビットコインは1週間前とほぼ同程度の価格帯で取引されており、イーサリアムは4.69%下落している。ファンダメンタルで暴騰・暴落をするのは、ザ・草コインといえよう。

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参考文献

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