多種多様な商品が取引可能で、仮想通貨のトレーダーの中で人気が高まっている海外取引所「バイナンス(Binance)」
BTCやアルトコインの現物取引をはじめとして、レバレッジをかけて現物を取引できるマージン取引や、先物取引(Binance Futures)、バイナンスオリジナルのレバレッジトークンなど、たくさんの商品を取り扱っています。
今回は、そんな中からレバレッジトークンをご紹介していきます。
バイナンスのレバレッジトークンは上手く利用することで、トレードをより便利にできますが、気を付けないとけない点や購入方法などもしっかり確認していきましょう。
これもうみた?Binance(バイナンス)の評判は?7つの長所と2つの短所から評価!SNSで口コミを調査!
これもうみた?Binance(バイナンス)のキャンペーン情報総まとめ!
コンテンツの誤りを送信する
目次
レバレッジトークンとは?
そもそもレバレッジトークンとは何なのでしょうか。仮想通貨トレーダーの方の中には、株取引を経験してから参入してきた方も多いでしょうから、その方たちは理解しやすいと思います。
株で例えるなら、「ダブルインバース」や「日経ブルETF」のようなものです。
株を知らない方にも分かりやすく説明すると、例えばビットコインなどの商品があって、毎日値動きがありますよね。ある日は5%上がり、ある日は10%下がるみたいな動きをしているとして、現物を持っていれば5%あがれば利益が+5%増え、10%下がれば損失が-10%になります。
でも日々の値動きでもっと儲けたいという時は、レバレッジをかけます。
バイナンスにはレバレッジ取引や先物などがあって、それらを使うことも出来るのですがレバレッジをかけた取引は、失敗すると少しの値動きでロスカットになってしまいます。
タイミングを図ったり資金管理をしたり色々と難易度が高いです。そんな時に使えるのが「レバレッジトークン」なのです。
例えばレバレッジ3倍で設定されているレバレッジトークンがあるとします。ビットコインが1%値上がりしたら、そのトークンは3%値上がりするのです。逆に下がった時により儲かるレバレッジトークンもあります。1%値下がりすると、そのトークンは3%値上がりするというように。
値動きにはレバレッジがかかっていますが、取引するのは現物なので、慣れていなくても取り扱いやすくなっています。
バイナンスのレバレッジトークンは、値上がった時に儲かる方を「UP」、値下がった時に儲かる方を「DOWN」と表記します。例えばBTCの場合は「BTCUP」「BTCDOWN」というレバレッジトークンがあります。
さて、レバレッジトークンについては大体お分かりいただけたかと思います。
ではどのような仕組みで可能になっているのか、バイナンスのレバレッジトークンの特徴はどのようになっているのか、説明していきます。
コンテンツの誤りを送信する
バイナンス(Binance)のレバレッジトークンとは?
じつはレバレッジトークンを発行・管理しているのはバイナンスだけではありません。似たような仕組みを使った商品はたくさんありますが、特筆すべきはFTXという取引所が発行しているレバレッジトークンです。
バイナンスとFTXは提携しており、もともとはバイナンスでもFTXのレバレッジトークンが上場されていました。
しかし2020年4月に、レバレッジトークンについてトレーダーがまだ理解できていない事などを理由に上場廃止され、取引できなくなった経緯があります。
代わりに取引可能になったのが、バイナンスオリジナルのレバレッジトークンなのです。
バイナンスのレバレッジトークンの仕組み
バイナンスのレバレッジトークンは、原資産と呼ばれる取引対象をベースにして、そこにレバレッジをかける形で商品設計されています。
いきなり原資産と言われても何がなんだか分からない人もいると思いますが、例えば、BTCのレバレッジトークンならBTCが原資産になります。そのもとの資産にレバレッジがかかった値動きをするわけですからね。厳密にいうとBTCのレバレッジトークンの原資産はBTCの先物(無期限)です。
他にもたくさんの銘柄のレバレッジトークンがありますが、それぞれのコインの先物を原資産としています。
要はレバ○倍でロング(もしくはショート)した契約を、たくさん用意して、それをレバレッジトークンの保有者で分け合う構造なわけですね。
なので、レバレッジトークンの価格は、原資産となる先物の価格にレバレッジがかかった状態で取引された「結果」が反映されています。
レバレッジトークンは、マージン取引(FX取引)や先物とは違って、担保を用意する必要もないですし購入した金額以上の損失を背負うことはありません。相場が逆行したとしても、マージンや先物のように強制ロスカットされることはありません。取引するのはレバレッジトークンの現物自体だからです。
ただし、原資産が先物ですし、それがレバレッジトークンの価格に影響します。
先物価格はもちろんのこと、資金調達率なども含めた影響があります。レバレッジをかけた先物取引は金利コストがかかってきますが、それはレバレッジトークンの価格にも及びます。
リバランスについて
バイナンスのレバレッジトークンは、リバランスと言って、“相場変動に応じてしっかりと市場の値動きが反映されるように、ベースとなる先物契約を入れ替えること”が行われます。
なぜそのようなことをするかと言うと、レバレッジトークンは、急激な価格変動が起きると原資産の値動きと差が開きすぎるからです。
例えばレバ3倍に設定されていたとして、ある一定の期間にビットコインが2倍になったとしたら、普通はレバレッジトークンの価格は6倍になると思いますよね。実際はならないのです。なぜなら下げも同じように3倍に増幅されてしまうからです。そのため、普通のレバレッジトークンは定期的にリバランスされます。
一方で、バイナンスのレバレッジトークンは極端な値動きが生じたときだけリバランスされます。
レバレッジトークンを取引できない人がいる?
バイナンスのレバレッジトークンは、普通の現物取引に比べるとリスクが高く、他のレバレッジトークンとも仕組みが違う点があります。そのためリスクがあることをしっかり理解し、規約に同意しなければ取引できません。
また購入方法の章で詳しく説明しますが、初めてレバレッジトークンを取引する人は、バイナンスのレバレッジトークンについての理解度を試すクイズに正解しないと取引ページにたどり着くことができません。
現状レバレッジトークンとして取引可能なコインは、レバレッジトークンとして上場されている20銘柄に限られ、アナウンスがなければ追加されることはありません。
独自のレバレッジトークンが作れる
バイナンスのレバレッジトークンは、普通の現物取引で購入・売却する以外にも、定期登録や償還という方法で取引することが可能です。要はレバレッジをかけた先物契約がもとになっているので、申し込めば作ってくれるわけです。
また償還を申し込むことで払い戻しをしてもらうことも出来ます。現物を売買する以外にもそのような方法でレバレッジトークンに資金を出し入れできるという事です。
取引方法の章でも後述しますが、ここでは仕組みや簡単な流れを説明していきます。
レバレッジトークンの取引ページから定期登録や償還のタブを押すことで、このような画面が出てきます。
定期登録は、レバレッジトークンを作ってもらうわけですから、購入と同じくその代金を支払う必要があります。代金はUSDTで支払います。償還の場合はその逆で、売却したのと同じことですからUSDTで払い戻しを受けます。
定期登録と償還には手数料が 0.1%課されます。
定期登録のためのUSDT資金は現物ウォレットから差し引かれ、償還によるUSDT資金は現物ウォレットに入金されます。レバレッジトークンごとに定期登録限度額や申し込み限度額は決まっていて、値動きなどに左右されます。リバランスされている最中は申し込みも償還も出来ないので注意が必要です。
\ 【当サイト限定】上記リンクから登録すると取引手数料永久10%OFF /
コンテンツの誤りを送信する
バイナンスのレバレッジトークンの特徴
バイナンスのレバレッジトークンはFTXなどのレバレッジトークンとは違う点がいくつかあります。その特徴をとらえておかないと、取引の際に慌てることになりますので、注意しましょう。
レバレッジが1.25倍~4倍
バイナンスのレバレッジトークンの一番大きな特徴として、「レバレッジが一定ではない」という点が挙げられます。これはかなり特殊な仕組みです。
バイナンスのホームからレバレッジトークンのページへアクセスすると、取引可能な銘柄が並んでいますが、必ず実質レバレッジという表記がなされています。
例えばFTXのレバレッジトークンであれば、BTCBULL(3X)のように、あらかじめレバレッジが何倍か決められています。しかしバイナンスのレバレッジトークンは、1.25倍~4倍の間で常に変動しているのです。
この点に注意しましょう。なぜこのようになっているかと言うと、リバランスの説明の時にも触れましたが、市場が急激に変動することでレバレッジトークンの価格と市場の実勢が合わなくなってしまうからです。
そのため、バイナンスのレバレッジトークンはなるべく利益を最大化し、リスクを最小化するようにレバレッジが自動で調整されることになっています。
レバレッジトークン引き出しの可否
FTXのレバレッジトークンは外部のウォレットに引き出すことが出来ますが、バイナンスオリジナルのレバレッジトークンは外部のウォレットに引き出したりすることは一切できません。
バイナンスのレバレッジトークン・取引可能な銘柄は?
バイナンスのレバレッジトークンで2021年6月現在、取引ができる銘柄は以下の通りです。
1INCHUP | 1INCHDOWN | XLMDOWN | XLMUP | SUSHIDOWN | SUSHIUP |
AAVEDOWN | AAVEUP | BCHDOWN | BCHUP | YFIDOWN | YFIUP |
FILDOWN | FILUP | SXPDOWN | SXPUP | UNIDOWN | UNIUP |
LTCDOWN | LTCUP | XRPDOWN | XRPUP | DOTDOWN | DOTUP |
TRXDOWN | TRXUP | EOSDOWN | EOSUP | XTZDOWN | XTZUP |
BNBDOWN | BNBUP | LINKDOWN | LINKUP | ADADOWN | ADAUP |
ETHDOWN | ETHUP | BTCDOWN | BTCUP | | |
※2021年6月現在の取扱い銘柄
以上の20銘柄40種類が取引可能になっています。これ以外の銘柄は先物で取引できても、レバレッジトークンとしての取引はできません。追加される場合は公式にアナウンスがあります。
FTXレバレッジトークンとの違いは?
頻繁に比較として出しているFTXのレバレッジトークンとの違いですが、ここで一通りまとめていきましょう。
まず一番大きな違いはレバレッジです。FTXのレバレッジトークンは3倍固定ですが、バイナンスのレバレッジトークンは1.25倍から4倍の間で変動します。
またFTXのレバレッジトークンはERC20であり、外部のウォレットに引き出すことが可能ですが、バイナンスのレバレッジトークンはバイナンスの中だけで取引できるもので外部に引き出す事は出来ません。そしてFTXのレバレッジトークンは引き出し可能なので提携している別の取引所でトレードできますが、バイナンスのレバレッジトークンはバイナンスでしか取引する事ができません。
コンテンツの誤りを送信する
バイナンスレバレッジトークンの手数料
バイナンスのレバレッジトークンの取引には、さまざまな種類の手数料が課せられます。レバレッジトークンにかかる手数料は以下の通りです。
トレード手数料
バイナンスのレバレッジトークンも、取引自体は現物を売買することで行います。そのため普通に現物市場でコインを取引するのと同じように、現物取引のトレード手数料がかかります。基本的には一律0.1%です。
定期登録手数料
定期登録手数料は、レバレッジトークンを定期登録して入手しようとした時にかかるもので、1回0.1%の手数料がかかります。
償還手数料
償還手数料は、レバレッジトークンを償還してUSDTを払い戻す際にかかる手数料です。1回0.1%の手数料がかかります。
管理手数料
株投資でもETFなどは管理手数料がかかることが多いです。バイナンスのレバレッジトークンもまた同じで、管理手数料がかかり、レバレッジトークンのもとになる資産プールから差し引かれます。毎日、00:00 UTC に0.01%の管理手数料が請求され、反映されます。
資金調達手数料
バイナンスのレバレッジトークンは、先物取引をベースにしています。そのため、資金調達手数料もレバレッジトークンの価値に反映されます。資金調達手数料はその時の先物取引で使用されているレートが使われ、レバレッジトークンの資金プールに支払われる(逆に支払うケースもある)ことになります。
コンテンツの誤りを送信する
バイナンスのレバレッジトークンをトレードするメリット・デメリット
バイナンスのレバレッジトークンにはさまざまな特徴がありますが、メリットとデメリットをまとめていきましょう。
メリット
バイナンスのレバレッジトークンなら、20銘柄ものコインを、先物や信用取引以外の方法で、レバレッジ取引ができます。レバレッジトークン自体は現物取引なので、強制的に精算されるリスクはなく、保有していても購入金額以上の損失は出ません。先物取引ほどタイミングを厳密に考える必要もありません。
また市場環境に合わせて自動でレバレッジが柔軟に変更され、変動の状況によってリバランスが行われるので、レバレッジ倍率が固定されている他のレバレッジトークンよりもリスク耐性があります。
更にバイナンスのレバレッジトークンは登録申し込みや償還によって取引ができるのもメリットとして大きいです。ある程度大きな金額の取引をする場合、レバレッジトークンの現物の流動性に影響されずに資金を出し入れする方法として便利に使うことが出来ます。
他にもバイナンスのレバレッジトークンは現物ウォレットで取引が完結できるので、先物やマージン取引のようにウォレット間の資金の移動が必要なく購入のハードルが下がります。
デメリット
レバレッジトークンは強制的な精算は無くても、急激な市場の変動によって一気に価値が目減りする可能性があります。
また上記のBTCUPのチャートを見ていただけるとわかりやすいと思いますが、反対の動きも増幅されるため必ずしも原資産に準ずる動きをしません。原資産に動きがなかったとしても、資金調達コストやリバランスなど、持っているだけで価値が下がっていく恐れがあります。
いつか上がるかも(あるいはいつか下がるかも)と思って長期ホールドするには向いていません。
\ 【当サイト限定】上記リンクから登録すると取引手数料永久10%OFF /
コンテンツの誤りを送信する
バイナンスのレバレッジトークンをトレードする方法
最後にバイナンスでレバレッジトークンをトレードする方法をご紹介します。
STEP1:バイナンスのホームからデリバティブをクリックし「レバレッジトークン」を選択
STEP2:取引したいレバレッジトークンを選択
レバレッジトークンの商品一覧が出てきますので、取引したい銘柄を選択します。ここではBTCUPを選びました。
「購入する」をクリックすると、BTCUP/USDTと出てきますのでそこを押します。
STEP3:初めてレバレッジトークンをトレードする人はクイズに回答する
初めてバイナンスのレバレッジトークンを取引する人は、動画を視聴し、クイズに回答する必要があります。
レバレッジトークン取引をするためにクイズに回答!ここまでの知識が問われます
レバレッジトークンはリスクが高いので、理解度を試すクイズに回答し、正解しなければ取引できません。でも、ここまで解説を見てきた人なら簡単に解けるはずですので、挑戦しましょう!
ここに質問の内容を載せておきます。いくつかの回答から1つを選ぶ形式になっています。
1.バイナンスレバレッジトークンとは?
- バイナンスレバレッジトークンは、従来のレバレッジETFと類似した性質を持つ金融デリバティブです。その純資産価値は、短期的な相場変動によって大きく低下する可能性があります。バイナンスレバレッジトークンの長期保有はリスクが高いため、ユーザーはレバレッジトークンを随時売却することで損失を最小限に抑える必要があります。
- バイナンスレバレッジトークンは、いつでもトークンを出金することができる仮想通貨です。
- バイナンスレバレッジトークンは、レバレッジレベルを随時調整する先物取引です。
2.バイナンスレバレッジトークンのレバレッジ倍率は何ですか?
- 目標レバレッジは1.25倍から4倍の範囲を維持しています。
- 常に4倍です。
- それは常に1.25倍です。
このような形です。他にも11問目までありますので、答えを予想して準備しておきましょう。
3~11問の問題
- バイナンスレバレッジトークンのリバランスはいつですか?
- バイナンスレバレッジトークンを長期的に保有する場合の最悪のシナリオは?
- バイナンスレバレッジトークンに関連しない手数料はどれですか?
- バイナンスレバレッジトークンの保有に関係のないコストはどれですか?
- バイナンスレバレッジトークンを取引することで、マージン維持の必要がなくなり、流動化リスクを心配する必要がなくなります。しかし、バイナンスレバレッジトークンは完全にリスクがないわけではありません。バイナンスレバレッジトークンを長期的に保持することに関連するリスクではないのはどれですか?
- 通常の取引時間中にバイナンスレバレッジトークンの定期登録や引換えが推奨されていないのはなぜですか?
- バイナンスレバレッジトークンを取引する前に完了する必要のない行動はどれですか?
- もし、連続して損失を出してしまった場合、責任あるトレーダーはどのような行動をとるのでしょうか?
- レバレッジトークンのトレーダーであるお客様は、レバレッジトークンの取引に関連するリスクを十分に理解し、お客様のアカウントでの取引活動に関連する損失について、単独で責任を負うべきものとします。
・はい、同意します。
・いいえ、同意しません
正解できたら、規約に同意すれば取引が開始できます。
もし正解できなくても答えた後で正解を教えてくれるので安心してください。
STEP4:通常の現物取引と同じ手順で注文を出す
レバレッジトークンも通常の現物取引と同じです。
指値や成り行き注文で購入します。
金額や枚数を選択しましょう。
前述したように、定期登録や償還による取引もできます。オレンジの丸の部分から行いましょう。
コンテンツの誤りを送信する
Binanceのレバレッジについてよくある質問(Q&A)
- バイナンスのレバレッジトークンとは?
-
2020年4月に、レバレッジトークンについてトレーダーがまだ理解できていない事などを理由に上場廃止され、取引できなくなった経緯があります。
代わりに取引可能になったのが、バイナンスオリジナルのレバレッジトークンです。
株で例えるなら、「ダブルインバース」や「日経ブルETF」のようなものです。
バイナンスのレバレッジトークンは、値上がった時に儲かる方を「UP」、値下がった時に儲かる方を「DOWN」と表記します。
- バイナンスの最大レバレッジは何倍?
-
2021年7月より新規ユーザーの最大レバレッジが20倍までに引き下げられました。
コンテンツの誤りを送信する
まとめ
バイナンスのレバレッジトークンは仕組みに特徴があり、レバレッジの自動調整や不定期のリバランスなどが行われます。
レバレッジをかけた取引が精算なしで可能になる一方、持っているだけでどんどん価値が目減りしていく、原資産の動きと必ずしも合わないなど、気を付けなければいけない点も多いです。
自分のトレードの目的に合わせ、上手く利用しましょう。
コンテンツの誤りを送信する
コメントはこちら(コメントいただいた方の中から毎週3名様に1000円分のUSDTプレゼント)