仮想通貨の代表格といえばビットコイン(BTC)ですが、投機的な売買は少し怖いと思ったり、チャートとにらめっこする時間が無いという方におススメなのが「ビットコインの積立投資」です。
この記事では、ビットコインの積立投資ができる取引所の手数料を徹底的に比較し、どこで積立投資をするのが本当にトレーダーにとって利益になるのか、しっかり掘り下げていきます。
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目次
ドルコスト平均法という手法
同じ物を毎月ある程度の金額分買っていくのが積立投資です。通常の投機的な売買と違って、長期間継続して行い、時には刃となりうる仮想通貨のボラティリティの高さを味方にすることができます。
価格が変動する商品に対して、毎月一定の金額で購入を続ける投資方法を「ドルコスト平均法」と呼びます。
この手法の優れている点は、毎月の購入金額を一定に保つことで、価格が下がっている時には結果的に多い数量を、価格が上がっている時には結果的に少ない数量を毎月同じ金額だけ買うという点です。
そうすることによって平均購入単価を下げることができます。
例えば、皆さんが日用品を買う時、通常価格ならすぐに必要な分だけ買うと思います。しかし割引デーになるといつもより多くまとめ買いしたりするのではないでしょうか。積立投資(ドルコスト平均法)なら自分のタイミングではなく銀行引落のような感覚で自動で積立投資を行ってくれます。
これはチャートとにらめっこせずにすむ非常に手間がかからない方法だと思います。
また、チャートのトレンドも一生上がり続けたり、逆に一生下がり続けたりすることはありません。価格が大きく上がったり下がったりするからこそドルコスト平均法が有効なのです。
ただし、皆さんも知っての通り「投資には元本保証はない」ということです。損をしにくい、利益を出しやすい手法は数あれど、「絶対に損をしない」「100%儲かる」手法などありません。あるとすればそれは悪意を持った人があなたの大事な資産を狙っている時だけです。
感情に左右されない投資
積立投資のようにコツコツと投資していても、投機的な一括投資の方が勝負が早く、運良く価格が下がった時に大きくレバレッジをかけて投資すれば、コツコツと積立投資をするより本当に短い時間で想像がつかないような大きな利益を手にすることがあるかもしれません。
投資している人は誰しも負けたいとは思っていないはずです。勝ちたいと強く願っていると思います。
「価格が一番下がった時に買いたい」「価格が一番上がった時に売りたい」と考えるのは当然の心理です。
ただ、実際問題として、価格が予想を上回る伸びを見せた時、「あの時買っていたら今頃車が買えたのになぁ…」と後悔し、価格の上昇トレンドに乗り遅れないように後追いし高値掴みをしてしまったり、価格が予想を超えて下がってきた時に慌てて損切し底値で売ってしまったり。。。
もちろん価格の上下が事前にわかっていればそんなことは無いのですが、それがわかれば苦労はしません。
それでもついつい目先の感情に左右されて短期的な売買をしてしまうと、やはり利益より損失の方が近づいてくるものです。
「あの時ああすればよかった…」「あの時こうすればよかった…」
そんなことをずっと考えていれば幸運の女神様にも見放されるかもしれませんね。
実際にビットコインを積立投資した場合のシミュレーション
実際にビットコインをドルコスト平均法で積立投資した場合、どれぐらいの利回りがあるのかシミュレーションしてみました。(手数料、所得税は除きます)
- 積立投資を行った期間…2020年6月から2021年5月までの12ヶ月(1年間)
- 積立投資を行う金額…毎月1万円、12ヶ月で12万円
2021年5月だと仮想通貨バブルが弾けた後だから大して利益が出ていないのでは?と思った方も居るかもしれません。
実際の結果をご覧ください。
- 2021年5月時点でのビットコイン評価額…約251,132円(0.0615BTC)
- 年間利回り…約209%
なんと1年間で積み立てた資金が2倍になりました。最終的なビットコインの価格は、一番高かった月から見て40%近くも下落しているにもかかわらず、です。
この結果は毎月定期預金している人から見たらとんでもない結果に見えるかもしれません。
しかしご注意ください。今後もこの利回りを保証されるということはありません。あくまでも直近1年間の結果です。ですが、一夜にして価値がほぼゼロになったTITAN等の草コインと違ってビットコインは仮想通貨の代表格ともいえる通貨です。
なのでせっかく積み立てた資金が無価値になるリスクは現在ではかなり少ないと言えるかもしれません。
毎月生活の負担にならない程度の金額をビットコインの積立投資にまわすということに少し魅力を感じていただけたでしょうか?
各仮想通貨取引所の手数料比較(積立手数料含む)
それでは、実際にビットコインの積立投資を行うにあたって、いったいどの取引所を使えば良いのでしょうか。
手数料等を表にして比較してみましたのでごらんください。
取引所 | 取引手数料 | 積立方式 | 積立手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 |
---|
CoinCheck | なし(スプレッド有) | 販売所 | 無料 | 無料~1,018円 | 407円 |
DMM Bitcoin | なし(スプレッド有) | 販売所 | 無料 | 無料 | 無料 |
GMOコイン | なし(スプレッド有) | 販売所 | 無料 | 無料 | 無料 |
bitFlyer | なし(スプレッド有) | 販売所 | 無料 | 無料~330円 | 220円~770円 |
bitbank | なし(スプレッド有) | 販売所 | 無料 | 無料 | 550円~770円 |
SBI VC Trade | なし(スプレッド有) | 販売所 | 無料 | 無料 | 50円~250円 |
Bybit | なし(現物取引は無し) | 取引所(自作bot) | 無料 | 無料 | 無料 |
Binance | 一律0.1%(割引有) | 取引所(自作bot) | 無料 | 無料 | 0.00057BTC(通貨によって異なる) |
ビットコイン(BTC)を積立投資するメリット
ビットコイン(BTC)を積立投資するメリットはどんなものがあるのでしょうか。詳しく掘り下げていきます。
メリット1 ビットコインの購入タイミングをずらせるため、リスクヘッジになる
ビットコインの積立投資するにあたっての最大のメリットは、ボラティリティの大きい仮想通貨に投資するにあたって、リスクヘッジになるということです。
これは仮想通貨全般に言えることですが、大きいボラティリティは仮想通貨投資の魅力でもあり、リスクでもあります。もし一度に手持ち資金全額をビットコインの投資にあてた場合、価格が上がれば良いのですが思惑に反して下がった場合、かなり大きい損失となってしまいます。
また、国内取引所でレバレッジをかけていた場合、口座残高がマイナスになって借金するリスクまであります。(海外取引所の大半はゼロカットシステムを採用しているため、口座残高はマイナスにはなりません)
これが毎月購入する積立投資だった場合、買った時期が毎月一回になるため購入タイミングによるリスクをヘッジできるというメリットになります。この購入タイミングを毎月のように複数回に分けて行うことを時間分散投資とも言います。
ビットコインのような時価総額が高い仮想通貨の場合、長い目で見ると上がるであろうと言われている仮想通貨であっても暴落する可能性ももちろんあります。そのため、時間分散投資によるリスクヘッジはとても大切なことになるのです。
メリット2 ビットコインの積立投資は少額から投資が可能
ビットコインを積立投資するメリットとして決して多額の現金を用意する必要が無いというメリットがあります。株で積立投資をしようとしても、株は1株から買える銘柄もありますが100株や1,000株単位(単元)でないと購入できない銘柄も多数あります。そのため、株式トレードには元手が必要ですが、ビットコインの積立投資は取引所の最低取引数にもよりますが、ほとんどの取引所は1,000円程度から購入が可能です。
なので生活に支障が無い程度の資金からビットコインの積立投資を始められるため、大きい勝負で神経をすり減らす心配も無く、トレード初心者にもおススメの投資手法です。
メリット3 ビットコインの積立投資はチャートの前に張り付く必要が無い
通常のトレードの場合、利益を出すために安く買って高く売るのが基本です。いわゆる売買差益を狙うというやつですね。そのためにはチャートをこまめにチェックする必要があり、しかも仮想通貨は一年365日24時間トレードが可能なため、朝起きたら相場が激変していたというのもよくあることです。
トレードを専業で行っている方なら常にチャートを確認できるかもしれませんが、一般のサラリーマン等ではなかなかそうはいきません。
また、FXのトレードは平日24時間だけで土日は市場が閉まっているためトレードできませんし、株式トレードなんて平日のみの午前中2時間程度、午後も2時間程度と普通に昼間に会社勤めしている人にはなかなかトレードする時間がありません。
しかしビットコインの積立投資なら毎月一回、決めた金額分購入するだけなので、1カ月の残りの日は放置していても全く問題ありません。
これならチャートを確認する時間やトレードする時間をしっかり確保できない方でも安心ですね。
ビットコイン(BTC)を積立投資するデメリット
ここまでビットコインを積立投資するメリットを掘り下げましたがデメリットは無いのでしょうか。こちらも詳しく掘り下げていきます。
デメリット1 一攫千金が狙いにくい
ビットコインの積立投資は、仮想通貨をトレードするにあたっての最大の魅力でもありリスクでもある『高いボラティリティの恩恵を享受しにくい』のがデメリットです。
よく短期間にとてつもない利益をあげて『億り人』となった人のニュース等を一時よく見かけました。
ビットコインの積立投資はこういった『億り人』になれる可能性は低いかもしれません。
積立投資という手法は、長い目で見た場合にリスクを少なく確実に利益を狙いたい人向けの投資とも言え、短期間で大きな利益を狙う人には向いていないかもしれません。レバレッジをかけた積立投資もリスクが大きくなるためおススメしません。
また、メリットの項目で述べたように、リスクヘッジの観点からは『高いボラティリティの恩恵を享受しにくい』ということはメリットにもなることを覚えておいてください。
デメリット2 大暴落による損失の可能性は否定できない
いくらビットコインの積立投資はリスクが少なく確実に利益を狙いやすい投資手法とはいえ、ビットコインに限らず仮想通貨そのものは非常に高いボラティリティを持っています。それが魅力でもありリスクでもあるのですが、一旦大暴落が始まってしまうと、株式相場のようにストップ安というのは存在せず、底値知らずで下がる可能性もゼロではありません。
しかし、ビットコインの積立投資は時間分散投資によって価格変動のリスクを低く抑えているため、短いスパンでの高騰や暴落に神経質になる必要はありません。短期間で価格差益を狙う手法では無いため、価格が下がってもまた戻ってくるまで長い目で見ることができます。
ですので、一時の暴落や高騰に一喜一憂せず、賢者のような穏やかな心でいつの日か決済する日を待ちましょう。
デメリット3 仮想通貨のトレードに対する日本の税制がまだ実情に追い付いていない
ビットコインの積立投資の最後のデメリットとして、仮想通貨のトレードに対する日本の税制がまだ実情に追い付いていないことがあげられます。
例えば株式トレードや為替FXの国内取引所でトレードした場合、所得に対して税金は20.315%です。(住民税含む)
これは申告分離課税といって、導入されて10年未満の、まだ新しいと言える制度が適用されているためです。しかも申告分離課税は3年の損失繰越も可能で、過去3年以内の損失なら現在の利益から差し引いて納税できるため、かなりの優遇といっても差し支えないでしょう。
ところが、仮想通貨のトレードに対する税制は、「総合課税の雑所得」という扱いになり、損失繰越が無いのはもちろんのこと、利益が増えれば増えるほど税率が高くなる累進課税制度となっています。そうです。最大税率は皆さんご存じの通り住民税を含めて最大55%にもなるのです。
株式トレードやFXトレードと同じようなトレードでも税制にこれだけ違いがあるのです。
こちらは今後の日本の税に関する法律に期待するしかありません。
これもう見た?仮想通貨(ビットコイン)の税金に関する知識総まとめ!これだけ読めば全てわかる
ビットコイン(BTC)を積立投資するにあたっての注意点
ビットコインを積立投資するメリット・デメリットを解説しました。その上でやはり長期的な資産形成には積立投資というのは非常に魅力的な投資手法であるというのが理解いただけたことでしょう。
では次は実際にビットコインを積立投資するにあたっての注意すべき点を詳しく掘り下げていきます。
注意点1 生活に支障が無い程度の金額で行う
これは積立投資に限った話ではありませんが、『積立投資は少額でも始められる』というメリットがあるにもかかわらず、生活に支障が出るような金額で積立投資を行うことはやめましょう。
まずは自分自身の投資の目標を決め、生活に支障が出ない金額で長く行うようにしてください。長く行えばそれだけリスクヘッジにも繋がり、きっとあなたの将来はバラ色になっていることでしょう。
注意点2 セキュリティ対策をしっかり行う
こちらもまた積立投資に限った話ではありませんが、仮想通貨の性質上、盗難(ハッキング)対策は必須です。
こちらは自分自身でできる対策と、使用する取引所がしている対策と両方から見ていくことが大切です。
いくらご自身で万全の対策をしていても、使用している取引所のセキュリティがザルでは話になりません。過去の取引所ハッキング事件を見てもやはりセキュリティが脆弱な取引所はしっかり狙われています。
まずは、自分自身で行う対策として、ウォレットの秘密鍵はウォレットがある同じPC等で保管せず、きちんと分けて保管しましょう。もちろんセキュリティ対策ソフトのインストールは必須だと思います。あとは怪しいサイトにアクセスしたり、なりすましメールや差出人がわからないメール等に気をつけてください。
次は使用している取引所のセキュリティ対策ですね。こちらはどの取引所も公式サイトに必ずその取引所のセキュリティに関する考えや対策を載せています。もし公式サイトに載せていない取引所は論外です。
具体的には顧客の預かり仮想通貨はコールドウォレットを使用していたり、管理が煩雑になろうともマルチシグ等を採用している取引所を積極的に使いたいですね。また、敵は外部からとは限りません。その取引所の従業員が犯罪行為を行うケースだってあるのです。そういった場合でもマルチシグならある程度は防げます。
ビットコイン(BTC)の積立投資におすすめ仮想通貨取引所
実際にビットコインを積立投資するのにおススメな業者はどこでしょうか。
仮想通貨歴5年半の筆者がおススメする業者は2つです。
国内の規制内で積立投資したい場合はCoincheck(コインチェック)
とにかく安全第一という方なら日本の金融庁の許可を取っている国内取引所がおススメです。
ただ、日本の金融庁の許可を取って規制内で営業していると言っても決してユーザーの利益にならないどころか業者の利益にしかならない規制も多々あるため、痛し痒しといったところでしょうか。
しかしながら国内業者の中ではユーザー数もダントツで多く、流動性も非常に高いため、結果的に実質的な手数料であるスプレッドが狭い=実質的な手数料が安いので、手数料の割高感が否めない国内業者の中ではコインチェックはおススメ業者です。
まとめ
ビットコインを積立投資するということ、それは一見リスクの高い仮想通貨でリスクの低い投資手法を用いる矛盾した行為に見えるかもしれません。
ところがメリット・デメリット、注意点を紐解いていくとそうではないことがわかると思います。
チャートと長時間にらめっこする必要が無く、日々の価格変動に神経をすり減らす必要も無く、元手に大きな資産を用意する必要も無いのがビットコインの積立投資です。
もちろん、為替や株式と違って価格の変動幅は非常に大きいので短いスパンで見ると損したように見えるかもしれませんが、実はそういった価格変動のリスクすら回避してくれるのがビットコインを積立投資する理由です。
自分のスタイルで、無理のない金額である程度の大きなリターンを狙えるビットコインの積立投資。
案ずるより産むが易しです。まずは少額から始めて利益を実感してみてはいかがでしょうか。
この記事を読んでくれた皆さんに爆益があることを祈りつつ筆を置きます。
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