- ビットコインベースのWeb3ウォレット「Xverse Wallet(エックスバーズウォレット)」を紹介!
- ウォレットのインストールから入出金まで使い方を徹底解説!
- STXをStaking(ステーキング)してビットコインを獲得する方法も解説!
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目次
Xverse Walletとは?
Xverseの基本情報
Xverse Walletとは、ビットコイン(BTC)やビットコインレイヤー2(Stacks)トークンを保管できるウォレットアプリです。2023年3月にビットコインのレイヤー2トークン規格BRC-20が発表されてから、ORDIやSATSなどのトークンの価格が上昇し、注目を集めています。
また、ビットコインチェーン上に発行されたビットコインNFT(Ordinals)の取引量も増加中。CryptoSlamの調査では、2024年9月時点での24時間取引量ランキングで1位にランクインしています。
これらのトークンやNFTはイーサリアムベースのウォレットMetaMaskでは保管できないため、Xverseの需要が高まっているのです。
ビットコイン(BTC)・Stacks(STX)・BRC-20等に対応したWeb3ウォレット
Xverseは、ビットコインを保管できるWeb3ウォレットアプリです。Chromeブラウザの拡張機能や、スマホアプリ(iOS・Android)から利用できます。以下のようなビットコインレイヤー2チェーンにも対応しているのが特徴です。
- Ordinals(BRC-20)トークン
- Stacks(SIP-10)トークン
Stacks(スタックス)はビットコインの機能を拡張することを目的として開発されました。これまでビットコインは送金以外には使用できませんでしたが、レイヤー2のStacksを利用することでイーサリアムと同じようなスマートコントラクトや、DAppsを構築できます。
Stacks上のエコシステムが急成長しており、2024年4月現在のエコシステム全体のTVLは約180Mドル(約270億円)となっています。
また、最近ではStackエコシステムのBitflowやStakingDAOがポイントプログラムを実施ており、エアドロップがあるのではないかと噂されています。
これもう見た?仮想通貨エアドロップ一覧|タスクのやり方も解説
BRC-20は、2023年3月に新たに考案されたビットコインチェーン上で独自トークンを発行するための規格です。トークンを発行するだけでなく、ビットコインチェーン上に画像やテキスト情報を関連づけ、ビットコインNFTとして発行できます。
これらのトークンやNFTはMetaMaskを始めとするイーサリアムベースのウォレットアプリでは保管できないため、Xverseのようなビットコインチェーン専用のウォレットが使用されるのです。
これもう見た?BRC-20とは?ビットコインのトークン規格の特徴や購入方法を解説
Ordinals(ビットコインNFT)にも対応
XverseはOrdinals(ビットコインNFT)の保管にも対応しています。Ordinalsとは、ビットコインの最小単位であるサトシ(1ビットコイン=1億サトシ)に、画像やデータを追加できる仕組みで、inscription(碑文)とも呼ばれます。
MetaMaskなどのイーサリアムベースのウォレットアプリではOrdinalsは保管できないため、Xverseのようにビットコインチェーンに対応したものが必要です。
StacksチェーンでのStaking(スタッキング)が可能
Xverseでは、ウォレットアプリ上でビットコインレイヤー2トークン「STX(Stacks)」をステーキングできます。STXを2週間ロックすることで、ビットコインを報酬として受け取ることが可能。2024年9月時点での年間利回りは6%です。
STXのステーキングの正式名称は「Staking(スタッキング)」です。
ステーキングするためにDeFiサービスを利用する必要がないため、高いセキュリティを維持したまま手軽にステーキングで報酬が得られる点がメリットです。
ライトニングネットワークに対応予定
Xverseは将来的にビットコインのレイヤー2ネットワーク「ライトニングネットワーク」に対応する予定です。ライトニングネットワークを利用することで、ビットコインの処理速度の向上や取引コストを削減できます。
ガス代の支払い金額が減少することで、少額決済も可能となり、より利便性が高まると考えられるでしょう。
Ledgerウォレットと連携可能
Xverseはウォレット作成時にハードウェアウォレットLedgerと簡単に連携が可能です。Ledgerはインターネットに接続せずに仮想通貨やNFTを保管できるハードウェアデバイスです。オフラインで資産を保管することで、ハッキングによる資産盗難を防げます。
XverseでLedgerウォレットと連携するには、Webブラウザ版を起動してアカウントメニューを開き、「Connect hardware wallet」をクリック。LedgerウォレットをPCにつなぎ「Get Started」をクリックして連携手続きを済ませましょう。
Ledgerウォレットについては以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方は参考にしてください。
これもう見た?Ledgerとは?Nano S PlusとNano X、Staxを徹底比較!【仮想通貨ハードウェアウォレット】
これもう見た?Ledger nano Xの使い方ガイド|初期設定から注意点まで完全解説
始め方
Xverseをスマホに導入する手順は、以下の3ステップです。
Xverseの始め方手順
- Xverseアプリをダウンロード
- パスワードを設定
- シードフレーズを保存
- アプリのロック解除方法を選択
- Webブラウザ版と連携
Xverseの始め方手順
(タップで開く)
STEP
Xverseアプリをダウンロード
まず、Xverseのスマホアプリをダウンロードしましょう。iOS・Android版共にリリースされており、以下のリンク先からダウンロードできます。
iOS版
Android版
STEP
新規ウォレット作成
ダウンロードしたXverseを起動したら「Create a new wallet」をタップして、利用規約に同意して新しいウォレットを作成します。
STEP
シードフレーズを保存
次に、シードフレーズが表示されるのでコピーして保管しましょう。オンラインではなく、紙にメモするなどオフラインで保管するのがおすすめです。
シードフレーズを他人に知られてしまうと、ウォレット内の資産をすべて盗まれてしまうため、絶対に人に教えてはいけません。
「Continue」をタップするとシードフレーズの確認ページが表示されるので、正しい順番に並べ替えましょう。
STEP
アプリのロック解除方法を選択
シードフレーズの保存が完了したら、アプリのロック解除方法を選択しましょう。解除方法は、パスワードまたは指紋認証から選択できます。
最後にPINコードの設定画面が表示されるので、6桁の番号を登録しましょう。以上でXverseのスマホアプリの導入は完了です。
STEP
Webブラウザ版と連携
Xverseスマホアプリでウォレットを作成できたら、Webブラウザ版と連携しておきましょう。ChromeウェブストアからXverse拡張機能をダウンロードします。
Chromeウェブストア|Xverse
Xverseをインストールするとウォレット作成ページが表示されるので「Restore an existing wallet」をクリックしましょう。
シードフレーズの入力画面が表示されるので、ウォレット作成時に発行されたフレーズを入力します。
最後にWebブラウザ用のパスワードを設定して「Continue」をクリックすれば、スマホアプリ版との連携は完了です。
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主な使い方
ここでは、Xverseの主な使い方について解説します。すべて図解で解説するので、参考にしてください。
Xverseの主な使い方
- 入金方法
- 出金(送金)する方法
- 仮想通貨をスワップ(Webブラウザ版限定)
- ステーキングする方法
- Dappsとの連携方法
入金方法
Xverseにビットコインなどの仮想通貨を入金する際は、トップ画面の「Receive」をタップして入金用アドレスをコピーします。
Xverseには、以下3種類の入金アドレスが存在します。
- Bitcoin
- Ordinals(BRC-20)
- Stacks(SIP-10)
国内取引所からビットコインを入金する際は、「Bitcoin」アドレスをタップしてコピーしましょう。
違うアドレスに送金すると資産を失ってしまうため、注意が必要です。
出金(送金)方法
Xverseから仮想通貨を送金する際は、トップ画面の「Send」をタップして送金したい通貨を選択します。
送金先のアドレスを貼り付け、送金数量を入力して手続きを済ませればXverseからの出金は完了です。
まずは少額でテスト送金を行い、送付先に着金したことを確認してから全額を送金するようにしましょう。
仮想通貨スワップ方法(Webブラウザ版限定)
XverseのWebブラウザ版では、ウォレットアプリ上で仮想通貨をスワップできます。トップ画面の「Swap」をクリックして、「Convert」欄に交換元の通貨を、「To」欄に交換先の通貨を選択して「Continue」をクリックしましょう。
スワップに必要なガス代が表示されるので、問題なければスワップしましょう。
スタッキング(ステーキング)方法
XverseでSTXをステーキングするには、画面下部のグラフマークをタップして「Start Stacking」をクリックしましょう。ステーキングするSTXの数量を入力し、「stacking」をタップ。最小100STXからステーキングが可能です。
Xverseでのステーキングは2週間を1サイクルとして実施され、サイクル終了時に報酬を獲得できる仕組みです。2週間はSTXがロックされ、追加でSTXをステーキングすることはできません。ステーキング量を増やしたい場合は、2週間経過後にSTXのロックが解除された後、新たにステーキングする必要があります。
ステーキング中は通貨がロックされるため、価格変動のリスクに注意が必要です。
Dappsとの連携方法
Xverseを使ってDappsと連携する方法を、NFTマーケットプレイスMagic Edenを例に解説します。画面下のメニューから地球儀のマークをタップして、Magic EdenのURLを貼り付けるか、おすすめのDapps一覧からMagic Edenをタップしましょう。
Magic Edenにアクセスしたら画面右上の「Connect Wallet」をタップして、Bitcoinチェーンを選択した上でXverseを選択します。連携確認画面が表示されるので「Connect」をタップすれば連携完了です。
これもう見た?Magic Eden使い方ガイド|NFTの買い方や出品方法
その他の使い方
Xverseのその他の使い方について解説します。
Xverseのその他の使い方
- 価格表記の変更方法
- 仮想通貨(トークン)の追加方法
- シードフレーズの確認方法
- 複数アカウントの作成方法
価格表記の変更方法
Xverseでは、仮想通貨の価格表記をUSドルから日本円に変更可能です。画面右下の歯車ボタンをタップして「Fiat Currency」をタップします。価格表記一覧から「JPY」を選択すれば価格表記の変更は完了です。
仮想通貨(トークン)の追加方法
Xverseに表示されていない仮想通貨を追加するには、トップ画面の「Manage token list」をタップします。追加できるトークン一覧が表示されるので、追加したいトークンのボタンをオンにすれば追加完了です。
シードフレーズの確認方法
ウォレット作成時に発行されたシードフレーズを確認する際は、設定ページのセキュリティ欄にある「Backup Wallet」をタップします。ウォレット発行時に設定した、6桁のPINコードを入力すればシードフレーズが表示されます。
Webブラウザ版と連携する際や、新しいスマホに変更した際などに必要になりますよ。
複数アカウントの作成方法
よくある質問【Q&A】
最後に、Xverseでよくある質問について回答します。
- XverseとMetaMaskの違いは?
-
Xverseはビットコインやビットコインレイヤー2トークンに対応するウォレットアプリ。MetaMaskはイーサリアムベースで構築されたウォレットアプリです。
Xverseでは主にビットコインチェーンのトークンやNFTのみを保管でき、MetaMaskではイーサリアムやPolygonチェーンなどの幅広いネットワークに対応しています。
Xverseはビットコインチェーン専用のウォレットアプリとして、MetaMaskと併用すると良いでしょう。
- XverseとUnisat Walletの違いは?
-
Unisat Walletはビットコインに対応したウォレットアプリという点ではXverseと同じですが、以下のような違いがあります。
| Xverse | Unisat Wallet |
---|
対応チェーン | Bitcoin、Stacks、BRC-20 | Bitcoin、BRC-20 |
---|
スマホ利用 | 〇 | × |
---|
Unisat Walletは、Xverseが対応するStacksチェーンのトークンに対応しておらず、スマホアプリもリリースされていません。スマホで利用するのであれば、Xverseを利用すると良いでしょう。
- Xverseはネットワークを追加できますか?
-
Xverseでは、MetaMaskのように新しいネットワークを追加することはできません。対応しているネットワークは、以下の3種類です。
- Bitcoin
- Ordinals(BRC-20)トークン
- Stacks(SIP-10)トークン
テストネットに切り替える際は、設定メニューの「Change Network」をタップして、「Testnet」を選択しましょう。
- Xverseは日本語でも使用できますか?
-
Xverseは日本語に対応していないため、英語表記で使用する必要があります。ただし、アプリ自体は英語表記ですが、仮想通貨の価格表記は日本円に設定可能です。
- ビットコインチェーンに間違ってビットコインNFT(Ordinals)を送った場合は復元できますか?
-
ビットコインチェーンに間違ってビットコインNFTを送ったとしても、Xverseであれば元に戻せます。設定画面から「Recovery assets」メニューに進み、「Recover Ordinals」ボタンをタップしましょう。
以上で自動的にOrdinalsチェーンにビットコインNFTが転送されます。ただし、転送にはガス代がかかる点に注意しましょう。
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まとめ
今回紹介したXverseについてまとめます。
この記事のまとめ
- Xverseはビットコインチェーンに対応したWeb3ウォレットアプリ
- レイヤー2チェーンのStacksやBTC-20にも対応
- アプリ上でSTXをStaking(ステーキング)すればビットコイン(BTC)を獲得できる
これまでビットコインは保有・送金するだけの仮想通貨でしたが、レイヤー2チェーンのStacksやBRC-20が登場したことで、NFTやDeFiサービスなど様々な用途に利用されるようになりました。
特にビットコインNFT(Ordinals)の人気が高く、NFT業界のトレンドを押さえるためにはビットコインウォレットが必須です。本記事を参考にして、ぜひXverseを使ってビットコインNFTの魅力に触れてみてください。
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