- Solanaチェーンで世界最大級の取引高を誇るDEXであるRaydiumの概要
- Raydiumを使えるようになるまでの手順を解説
- Raydiumでできること、そのやり方を解説
この記事では、DEX初心者や、仮想通貨の様々な稼ぎ方を知りたい人に向けて、Raydiumの概要やRaydiumを使えるようになるまでの手順、そしてRaydium上でできることを解説しています。
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目次
分散型取引所「Raydium（レイディウム）」とは？
Raydium概要
Raydiumは2021年2月にSolanaブロックチェーン上にローンチされたDEX（分散型取引所）です。DEX（分散型取引所）とは、管理者がおらず契約が自動的に実行される仕組みであるスマートコントラクトによってユーザー同士で取引可能であることが特徴です。一方で、企業などにより中央集権的に管理・運営されている取引所はCEX（中央集権型取引所）と呼ばれています。
Raydiumに集められた資金の合計は2023年5月時点で4000万ドル弱であり、SOLブロックチェーン上にローンチされているDEXの中でOrcaと並んで2大巨頭を成しています。また、Raydiumは独自のトークン「Ray」を発行しています。
Raydium上でできることとして、主に以下の3つが挙げられます。
- スワップ（交換）：
自分が持っているトークン（通貨）を他のトークンと交換すること。
- プール（流動性提供）：
トークンのペアを預け、利息などの報酬を受け取ること。
- ステーキング：
1つのトークンを預け、利息などの報酬を受け取ること。
Raydium上でのやり方は後述します。
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Raydium（レイディウム）の始め方【事前準備】
Raydiumを始めるには、SOL専用ウォレットを開設し、開設したウォレットに仮想通貨SOLを入れておく必要があります。
ここでは、SOLを購入するステップと、SOL専用ウォレットに送金するステップについて解説します。なお、この記事ではSOL専用ウォレットの中でもっとも有名なPhantomウォレットを使います。
仮想通貨SOL（ソル）の準備
国内取引所ではSOLを購入することができず、海外取引所で購入する必要があります。
以下、SOLを準備する手順について説明します。
STEP
国内取引所の口座開設
国内取引所に口座を開設していない方は、まず口座の開設を行ってください。
STEP
購入した仮想通貨を海外取引所へ送金
続いて、国内取引所で購入した仮想通貨を海外取引所に送金します。
海外取引所の口座を開設していない場合は、口座を開設しましょう。
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Raydium（レイディウム）の使い方 【スワップ（交換）】
Raydiumではウォレット内にトークン（仮想通貨）を保有していれば、簡単に別のトークンにスワップ（交換）できます。ここではスワップのやり方を解説します。
STEP
Raydiumのウェブサイトにアクセス
まずは、Raydiumのサイトにウォレットを接続します。https://raydium.io/ にアクセスしたら右上の「Launch app」をクリックします。
STEP
Raydiumのサイトにウォレットを接続
次に右上の「Connect Wallet」ボタン、または画面中央の「Connect Wallet」ボタンを押します。ウォレットが接続されたら右上にウォレットアドレスが表示されます。
STEP
「Swap」を選択
左のメニューの上から2番目にある「Swap」を選択します。
STEP
交換元と交換先を選ぶ
交換元のトークンが上に、交換先のトークンが下に来るようにそれぞれ選択します。今回はUSDTをSOLにスワップします。
交換元と交換先のトークンを選択した後、どちらかの数量を入力すると自動的に交換レートが表示されます。表示された内容を確認して問題が無ければ下の「Swap」を選択します。
すると、ウォレットが開き、取引内容の詳細が表示されます。記載内容を確認の上、「承認」を選択します。取引が開始され、しばらく待つとスワップが完了します。
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Raydium（レイディウム）の使い方 【プール（流動性提供）】
Raydiumでは、トークンのペアを作って保管場所である「プール」に預けることで流動性を提供することができます。流動性を提供することで、預けた額に応じた報酬を受け取ることが可能です。ここでは流動性提供のやり方について説明します。
プール（流動性）提供のやり方
STEP
トークンのペアを選択する
左のメニューの上から3番目にある「Liquidity」を選択します。Liquidityの画面上で、流動性を提供したいトークンのペアを選択します。選びたいトークンのペアが逆になっていても、意味は変わらないので問題ありません。
STEP
トークンのペアを作成する
画面下の「Confirm」を選択の上、「Add Liquidity」をクリックするとウォレットアプリが開くので、「承認」を押すとトークンのペアが作成されます。
また、画面下部の「Your Liquidity」に自分の作ったトークンのペアが表示されるため、取引が成立したか不安な方は「Your Liquidity」で確認しておきましょう。
STEP
トークンのぺアをプールする
左のメニューの上から6番目の「Farms」を選択し、STEP2で作ったトークンのペアと同じものを選択します。すると、「Start Farming」というボタンが表示されるのでクリックし、提供する量を入力した上で「Stake LP」を選択します。
すると、ウォレットが開き、取引内容の詳細が表示されます。記載内容を確認の上、「承認」を選択します。取引が開始され、しばらく待つと流動性提供が完了します。
流動性提供が完了すると、自分のポジションと獲得した報酬が表示されます。Raydiumでは、流動性提供の報酬としてRAY（レイ）を受け取ることができます。
追加で流動性を提供したい場合は、STEP1、STEP2と同じ手順でトークンのペアを作成し、「Add Liquidity」を選択します。
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プール（流動性提供）の解除方法
逆に、流動性提供をやめたい場合は、「Add Liquidity」の隣にある「-」を選択します。今まで提供したトークンのペアと報酬のRAYをまとめて受け取ることができます。
また、トークンのペアを解消したい場合は、左のメニューの上から3番目にある「Liquidity」をクリックし、画面下部にある「Your Liquidity」欄に表示されているトークンのペアを選択し、「-」を選択します。
すると、トークンのペアが解消され、もとのトークンに戻すことができます。
プール（流動性提供）に関する注意事項
Raydiumのプールに預けさえすれば利益が出るように思えてしまいますが、もちろんリスクもあります。
インパーマネントロス
例えば２種類のトークンをRaydiumに預けて流動性を提供していた際に、どちらか一方のトークンが急激に価格変動した場合に、残る一方のトークン価値がプールする前より低くなってしまうことがあります。これをインパーマネントロス（Impermanent Loss）、日本語でいうと変動損失といいます。インパーマネントロスの計算は「Yield watch」といったサイトで調べることができるので、活用してみてください。
ラグプル
Raydiumでは誰でもトークンを上場でき、流動性を提供することが可能です。そのため悪意をもったユーザーが新しいトークンの流動性を作成し、価格をつり上げて多くのユーザーにプールさせ、その後プールから流動性を引き抜いて持ち逃げすることも可能です。これをラグプル（Rug Pull）といいます。
Rugはラグ・絨毯（じゅうたん）、Pullは引っ張るという意味で、ラグに乗っているもの（仮想通貨）をまるごと取られてしまう様子に似ているためラグプルと呼ばれています。
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Raydium（レイディウム）の使い方 【ステーキング】
Raydiumでは、流動性提供の報酬として受け取ったRAYをステーキングすることができます。ステーキングをすることで、報酬として更にRAYを得ることが可能です。
ここでは、RAYのステーキングのやり方について説明します。
STEP
流動性提供の報酬として受け取ったRAYをHarvestする
左のメニューの上から6番目にあるFarmsをクリックして、自分が流動性を提供したトークンのペアまで移動します。「Harvest」を選択し、RAYを受け取ります。
STEP
受け取ったRAYをステーキングする
左のメニューの上から7番目にあるStakingをクリックして、RAYを選択します。そして「Start Staking」をクリックします。すると、ウォレットが開き、取引内容の詳細が表示されます。記載内容を確認の上、「承認」を選択します。取引が開始され、しばらくするとステーキングが開始されます。
ステーキングと流動性提供と組み合わせることでRAYを効率的に増やすことができるため、積極的に活用することをオススメします。
また、流動性提供で得られたRAYを追加でステーキングしたい場合は、「Staking」を選択してRAYを投入します。逆に、RAYのステーキングをやめたい場合は、「-」を選択することで供給したRAYとステーキングで得られたRAYをまとめて受け取ることができます。
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Raydium（レイディウム）の使い方 【その他の機能】
Raydiumにはスワップ、プール、ステーキング以外にも、IDOに参加ができる「AcceleRaytor」、NFTを配布する「Dropzone」という機能があります。
IDOへの参加（AcceleRaytor）
Raydiumでは不定期でIDOを開催しており、参加条件を満たすことでエントリーすることができます。
IDOはInitial DEX Offeringの略で、DEX上で開催される通貨（トークン）のセールのことを言います。当選確率は決して高くはないものの、当選すれば高い報酬を得ることが可能です。
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参加条件については、公式Twitterに記載されているため定期的に見ておくとよいでしょう。なお、RAYのステーキング期間、ステーキング量に応じて得られるチケットの枚数が変わり、チケットが多ければ多いほど当選確率が上がります。
NFTの配布（Dropzone）
AcceleRaytorより頻度は少ないですが、Raydiumでは不定期でNFTのセール、配布を行っています。過去には「Cyber Samurai」や「Jungle Cats」といったプロジェクトとコラボをしていたそうです。Dropzoneに関する情報は、公式Twitterで随時アナウンスされます。
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【Q&A】Raydium（レイディウム）に関するよくある質問
最後にRaydiumに関するよくある疑問に対してQ&A形式で回答していきます。
Raydiumは安全ですか？
Raydiumは分散型取引所（DEX）であるため、ハッキングのリスクは常に抱えています。問題が発生しても、基本的にはユーザーの自己責任になる点に注意しましょう。
実際に、2022年12月16日にRaydiumでハッキング事件が起こっています。被害額は440万ドルで、SOL、USDC、USDT等が盗まれたそうです。
FTX破産の影響はありますか？
あります。FTXが立ち上げたDEXプロジェクトとして「serum」が知られています。serumはRaydiumと同じくSolanaブロックチェーン上にローンチされたプロジェクトで、Raydiumと流動性を共有していました。
しかし、FTX破産により、serumと流動性を共有できなくなったため、Raydiumの機能の1つである「Trading」が使用できなくなりました。
AcceleRaytor、Dropzoneはどれくらいの頻度で開催されますか。
頻度は決して高くはないです。最新のAcceleRaytor上でのIDO開催は2022年4月、Dropzone上でのNFT配布が2021年9月となっています。
ただし、Solanaブロックチェーン上でのDEXの中で最大級の規模を誇るRaydiumであれば、今後もIDO開催、NFT配布を行ってくれると期待しています。
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まとめ
今回は分散型取引所Raydiumの使い方について解説しました。Raydiumの特徴をおさらいすると以下の通りです。
Raydiumの特徴
- RaydiumはSolanaチェーンでは世界最大級のDEXである。
- ウォレットさえあれば誰でも簡単に利用可能。
- プール、ステーキングにより報酬を得ることができる。
- IDOに参加できたり、NFTをもらえたりすることもある。
SolanaブロックチェーンのDEXとして最先端を走り、進化し続けるRaydiumから今後も目を離せません。
参考文献
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