- LayerZero(レイヤーゼロ)はオムニチェーンで相互運用性の問題を解決するプロジェクト
- ZROトークンとエアドロップの可能性について解説
- LayerZeroエコシステムのプロジェクトやよくある疑問を解説
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目次
LayerZero(レイヤーゼロ)とは?
LayerZero(レイヤーゼロ)はすべてのチェーンをシームレスに接続するオムニチェーン相互運用性プロトコルです。ユーザーがクロスチェーンと気づかないほど簡単なスワップ、流動性提供、預入、借入、ガバナンスなどの提供を目指しています。
オムニチェーンのオムニとは「すべての」を意味する言葉です。オムニチェーンの構築を目指すプロジェクトとしては他に「ZetaChain」などがあります。
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LayerZero(レイヤーゼロ)の基本情報
相互運用性の問題とLayerZeroの解決策
ブロックチェーンの発展が進むにつれ複数のチェーンが乱立する現在、ユーザーは各チェーンのエコシステムから資産をクロスチェーンで移動するのにリスクやコストを負っており、チェーン間の相互運用性(インターオペラビリティ)は常に問題になっています。
相互運用性(インターオペラビリティ)とは複数の異なるシステムやデータ(ブロックチェーン)を接続した際に全体が問題なく機能することを示すIT用語です。
LayerZeroの技術を簡単に言うと、異なるチェーンのアプリケーションの接続部にエンドポイント(ULN)を設け、オフチェーンでブロックヘッダーを伝達するオラクル(Oracle)と、 トランザクションを証明するリレイヤー(Relayer)を機能させることによって、資産をラップせず送付しチェーン間の資産の相互運用を実現します。これにより従来のブリッジの問題点でもあったハッキングの危険性も減少し安全性が向上します。
LayerZero labsと資金調達
LayerZeroはカナダのバンクーバーを拠点とするLayerZero Labsが主体となって開発しています。2022年3月シリーズA+ラウンドでa16z、FTXベンチャー、セコイアキャピタルを中心にUniswapLabs、コインベースベンチャー、Paypalベンチャーなど計51の企業から1億3,500万ドルの資金調達をしており、その資金はLayerZeroプロトコル構築に使用されます。
ZROトークンとエアドロップの可能性
現在、LayerZeroにはトークンはまだありません。しかし、ZROトークンはティッカーで見ることができるため存在はしています。トークノミクスなど詳細な情報はまだ不明です。LayerZero公式からはエアドロップについての言及はありませんが、コミュニティはLayerZeroエコシステム貢献者へのエアドロップの可能性について期待しています。
これまでにエアドロップが行われたプロジェクトでは、実際にプロダクトを使用し技術を体感してフィードバックを送信したり、コミュニティに貢献することでエアドロップの対象となることが多かったため、LayerZeroも同様の戦略でエアドロップがあるのではないかと考察されています。
LayerZero運営はまだ何も言及していないため、エアドロップを約束するものではありませんのでご注意ください。
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StargateFinanceを使ってLayerZerを体感しよう【エアドロの可能性あり?】
StragateFinance(スターゲイトファイナンス)はLayerZeroプロトコルを使用した最初のプロジェクトであり、Stragateのユーザー(特にDAOの有権者)は、ZROトークンのエアドロップを受ける可能性が高いと言われています。ここではStragateにてLayerZeroの特徴であるクロスチェーンスワップをはじめ独自トークン「STG」のステーキングや投票のやり方について解説します。
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事前準備
Stargateでは仮想通貨とウォレットが必要ですので事前準備しましょう。
MetaMask(メタマスク)の準備
StargateではLayerZeroのシステムを使いウォレット内にある仮想通貨を簡単にクロスチェーンでtransfer(移動)できます。対応しているウォレットはメタマスクやWalletConnectです。もしまだウォレットを持っていない場合は汎用性の高いウォレット「メタマスク」がおすすめです。
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イーサリアム(ETH)をメタマスクに準備
Stragateを利用するには仮想通貨を購入できる取引所の口座が必要です。今回はイーサリアム(ETH)をウォレットに準備します。イーサリアム(ETH)は国内取引所のGMOコインやコインチェックで購入できます。
おすすめ国内仮想通貨取引所
- GMOコイン
GMOコインは手数料の安さ、取扱銘柄の多さなどで定評のある国内取引所です。特に仮想通貨の送金手数料が無料のため、海外仮想通貨取引所やメタマスクなどへの送金におすすめです。
- コインチェック
コインチェックは国内最大手の仮想通貨取引所です。手数料無料で仮想通貨売買ができ、仮想通貨の積み立てやレンディングなど豊富なサービスを提供しています。特に扱いやすいスマホアプリの評価が高く、仮想通貨初心者におすすめの国内取引所です。
- SBI VCトレード
SBI VCトレードはネット証券大手のSBIグループが運営する国内取引所のため信頼性の高い国内取引所です。入出金、送金手数料などが無料なので海外取引所への送金にもおすすめ。手軽にレンディングなどの投資サービスを利用できるので、預けたまま資産運用も可能です。
- DMM Bitcoin
DMM BitcoinはDMMグループが運営する国内取引所。レバレッジ取引に対応する通貨数が豊富な点が特徴です。送金に利用できる通貨数は少ないのですが、送金手数料が無料なので海外取引所への送金でも利用できます。
- bitFlyer
bitFlyerは国内最大級のビットコイン取引量を誇る国内取引所です。買い物でビットコインが貯まるクレジットカードや、Tポイントをビットコインに交換できるサービスが豊富な点が特徴です。また、小額から仮想通貨を手数料無料で購入できる点も魅力です。
国内取引所はトラベルルールにより海外業者との送金やり取りができない場合があります。
その場合は、メタマスクなどのプライベートウォレットを経由して送金すれば問題ないので、焦らず対応してみてください。
購入できたらウォレットにイーサリアム(ETH)を送金しましょう。
Stargateの使い方(Transfer)
準備ができたらStargateにアクセスし、右上のConnectWalletからメタマスクを接続します。Stargateで資産をチェーン間移動するには上部のメニューからTransferを選択します。
Transferでは2023年3月現在8つのチェーンに対応(イーサリアム/BNB/Avalanche/Polygon/Arbitrum/Optimism/Fantom/Metis)しています。交換元のチェーンとトークン、交換先のチェーンとトークンをそれぞれ選択し、数量を入力するとスリッページやガス代、受け取る金額の概算が表示されるので問題なければ「Confirm transfer」ボタンを押してください。ウォレットが開くので確定ボタンを押すとTransferが始まります。
Stargateの使い方(Pool&Farming)
Stargateでは資産を預けたり(Pool)、ファーミング(Farming)もできます。上部メニューからPoolを選択し、自分が預けたいプールを探しましょう。
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プールが決まったら預けたい数量を入力して「Add」ボタンを押してください。ウォレットが開くので確定ボタンを押すとPoolが始まります。
プールができたら上部のメニューからFarmingを選択し、先ほどプールしたトークンのFarmへアクセスします。預けたい数量を入力し「Add Stake」ボタンを押せばウォレットが開くので確定ボタンを押すとFarmingが始まります。
Stargateの使い方(Stake)
Stargateでは独自の「STGトークン」が発行済みです。STGトークンは7つのチェーン(イーサリアム/Polygon/BNB/Optimism/Arbitrum/Avalanche/Fantom)に対応しているオムニチェーンのトークンです。
StargateFinance(STG)の基本情報
名称 | StragateFinance(スターゲイト・ファイナンス) |
シンボル | STG |
上場開始日 | 2022年3月17日 |
発行上限枚数 | 10億枚 |
ブロックチェーン | イーサリアム/Polygon/BNB/Optimism/Arbitrum/Avalanche/Fantom |
購入できる取引所 | 購入できる主な取引所 Bitget、MEXC、gate、kucoin、1inch、PancakeSwap、TradeJoeなど |
「STGトークン」をStakeすることで投票権である「veSTG」を入手できます。STGトークンは海外の仮想通貨取引所やDEXで購入できますので、購入後ウォレットに送付ください。
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準備ができたらStargateのStakeにアクセスしてください。Availableという部分にステークできる数量が表示されているのでクリックしてください。
今回はArbitrumでステークします。ステークする数量と期間(1〜36ヶ月)を選択し「Create stake」のボタンを押してください。ウォレットが開くので確定ボタンを押すとstakeが始まります。
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Stargateの使い方(Vote)
veSTGを入手したら定期的にsnapshotにて行われる投票に参加できます。veSTGを入手してすぐに投票できるわけではなく、保有後一定期間が経ってから投票可能になるのでご注意ください。
Stargateのロール取得
過去にエアドロップが行われたプロジェクトではDiscordに加入しロール取得が条件というものもありました。StargateでもGuildで条件を達成することでロールが取得できます。
Stargate Finance ロール
- Member:イーサリアムウォレットをStargateFinanceに接続する
- veStaker:最低25veSTGをいずれかのチェーンで保有する
- 100STG:100STG以上をいずれかのチェーンで保有する
- 1K LP Farmer:$1,000以上をStargateFinanceでFarmingする
少しロール取得の条件が厳しく、ロール取得が必ずエアドロップにつながるわけではないのでできる範囲で取得しましょう。
LayerZeroエコシステム(メインネット編)
LayerZeroはStargate以外にもすでにメインネットで稼働しているいくつかのプロジェクトで採用されており、実際に使用することでエアドロップの対象になると言われています。リストにしてまとめましたので興味がある方はぜひ試してみてください。
LayerZeroエコシステムのプロジェクト
上記は一例です。他にもLayerZeroが使用されるプロジェクトはあり今後も増えていく予定です。
LayerZeroエコシステム(テストネット編)
LayerZeroエコシステムにて現在テストネットで稼働しているプロジェクトを紹介します。
LayerZeroテストネットブリッジ
LayerZeroは2023年2月22日イーサリアム開発者コミュニティ向けにテストネットブリッジをリリースしました。こちらはテストネットではありますが、開発者が十分な量のGoerli-ETHが得られないという問題に対応すべく、メインネットのETHをテストネットにTransferする仕様のためETHメインネットのガス代がかかるのでご注意ください。
実際にブリッジした人からは「ガス代が$100くらいかかった」、「なかなかテストネットから戻せない」というコメントも見かけましたので、もし使用する際はご注意ください。
USDC BRIDGE
USDCの発行元であるCIRCLEの「USDCブリッジ テストネット」にもLayerZeroが使われています。テストネットを使うためにネットワーク設定とテスト用トークンをfaucetから引き出す必要があるので事前準備しましょう。
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faucet(フォーセット)とは「蛇口」を意味し、蛇口をひねると水が出てくるように、Testnet上の仮想通貨を入手できるためそう呼ばれています
Ethereum Goerli
ネットワーク名 | Goerliテストネットワーク |
新規RPC URL | https://goerli.infura.io/v3/ |
チェーンID | 5 |
通貨記号 | GoerliETH |
ブロックエクスプローラーのURL | https://goerli.etherscan.io |
テストネットの追加ができたらGoerli faucetからテスト用のイーサリアム(ETH)を入手しましょう。Alchemyへの登録が必要ですがテスト用ETH、MATICのどちらも入手できます。
Avalanche Fuji Testnet
ネットワーク名 | Avalanche Fuji Testnet |
新規RPC URL | https://api.avax-test.network/ext/bc/C/rpc |
チェーンID | 43113 |
通貨記号 | AVAX |
ブロックエクスプローラーのURL | https://cchain.explorer.avax-test.network |
テストネットの追加ができたらfaucet.avax.networkからテスト用のAVAXを入手しましょう。
USDC Faucet
イーサリアムとAVAX Fujiのテストネット設定が完了したらUSDC Faucetからテスト用のUSDCをclaimします。ここではETHのUSDCをもらいました。
次にUSDC BRIDGEへアクセスしGoerli→AVAX Fujiへ送付する量を入力後「Trasfer」ボタンを押せば完了です。
LayerZeroに関してよくある質問
SNSでZROトークンのエアドロップが当たりましたが本物ですか?
まとめ
今回はLayerZeroやそのエコシステムのプロジェクトについてまとめました。
簡単にまとめると…
- オムニチェーンブロックチェーンで有名VCなどから資金調達しており期待値が高い
- StargateFinanceではLayerZeroを実装しており体感できる
- 公式発表はないがZROトークンは存在している
- LayerZeroエコシステムのプロジェクトを使うことでエアドロップにつながるかもという考察が多い
- NFTもオムニチェーンで移動できる
クロスチェーンブリッジの問題点を解決し、すでに多数のプロジェクトで採用されているLayerZeroのこれからや、ZROトークンがどのように使用されるのか楽しみですね。
参考文献
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